日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

感情生活

それでも恋は素晴しい、という

そういえば、ついに彼の本を読んだのだった。悲望作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/08メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (33件) を見る片恋のことなど色々と思い出して、久しぶりに読書をしたという気持ちに…

幸せだったり泣きたくなったり

たぶん、感情の振幅の幅が、同年代(いい年こいた中年である)に比べて大きいのだと思う。ちょっとしたことで幸せだったり、夕方近くなると泣きたくなったりする日々がずーっと続いている。 本当に、日曜日まではわりと幸せだったのにな。薄っぺらい、それで…

まだ終らない新世紀エヴァンゲリオンのこと

「魂」を定義するのは難しい。例えばwikipediaは魂(ここではもっと広く「霊魂」として紹介している)を次のように紹介している。 霊魂(れいこん)とは、一般に生物、特に人間が生きている間はその体内にあって、生命の源や精神そのものとされる、人や生物…

この前の続き、エヴァのこと

すでに惹き込まれてしまった物語の、その世界観が自分の考えと大きく異なると気づいても、もう引き返せないところまで心は奪われていた。もちろん自らの考えと異なるからといって、その作品が評価に値しないと判断するのは間違えているのだが。 「私が死んで…

新世紀エヴァンゲリオンの話

去年リニューアルされた映画版は新世紀ヱヴァンゲリオンと書くらしい。映画公開が発表された当初は観るのを躊躇していたが、公開後、多くのブログでそのクオリティの高さが評価されていたのをきっかけに、結局ひとりで旭川のディオスで観たのだった。最近は…

列挙してみる

今朝の朝食はエビとホタテのスパゲティにほうれん草とトマトのサラダ。美味しかった。でもその後すぐ寝てしまった、倒れ込むように。 セロニアス・モンクのピアノソロアルバム「ソロ・モンク+9」の素晴らしさに開眼。ごめん買った時にはその良さに気づかなか…

あなたはきれいになった

「そして、こう考えたんですよ。ロロが、自分の作った文字で日記を書いたのは、その日記を他人には絶対に読ませたくなかったからであり、同時にまた、いつか誰かに是非読んでもらいたかったからであるって……。わかるでしょう? ロロはそうした矛盾した気持ち…

「みずえのために」

タイトルを考えるのは楽しい。最後のシーンも冒頭さえ何も出来上がっていないのに、タイトルを決めただけで、それだけでもう長い物語がここにあるような気がしてくる。 “…のために”というタイトルはすでにどこかしら物悲しい。昔読んだ李恢成の「伽倻子のた…

ぼくはあなたを知らないのに

あなたに会うのは久しぶりだ。久しぶりにあなたは僕のiMacのデスクトップに登場した。やあ、久しぶり。元気だったかい。 いつあなたを迎え入れたのか、それさえももう憶えていない。 (たぶんインターネットに繋いで間もなくの頃だ) (まだダイアル・アップ…

キス

節電のため暗い夕方のあの廊下を制服を着た彼女が両手に書類伝票郵便物を抱えて俺に向かって歩いて来るのに躯が逃げているのは視界には見えない俺自身が彼女を壁際へ壁際へと追い込んでいるからだ。どんな妄想がそうさせたのか俺が彼女に迫っているのがそも…

ある晴れた日の儀式

ひょんな成り行きで、友達に弓を見せてもらった。 その友達にとっては軽い練習程度のものだったのだが、それだけでも弓道というものがスポーツでない事はよくわかった。それは或る種の儀式といった方がすでにふさわしい。弓は「当てる」ものでなく「当たる」…

I gotta change.

iPodもiPod shuffleも持っていたのに、iPod nanoまで手に入れてしまったのは、これは何かの啓示かも知れない。のである。何の啓示かは追々気がつくだろう。 「おいおい、それじゃあ啓示たぁ言えないじゃないか」と思われる向きもあろう。なじぇなら、啓示と…

こっそりと

今日はずっと体が疲れていたけど、夕方ついさっき、ちょっと嬉しいことがあった。気持ちが持ち直した。心なしかおしゃべりになった気さえした。 別に大したことじゃないと思われているだろうけど、俺としてはとても嬉しかったな。 それだけです、いま伝えた…

おおきく、振りかぶって

札幌へ向かう列車が地元から遠ざかる毎に、自分のおかれた状況やら暮らしぶりを冷静に思う余裕のなかった事に気づかされていった。そんな毎日だったらしい。 しかし、こうして汚れた部屋に帰ればまた元の木阿弥である。 何かこうして文字でも書いていないと…

「でもそれは結局あなたの問題」

…などと言われたらどうしよう。 実際その言葉は最終通牒で、その壁を押しのけて次のステップを踏もうとしたら床もない、という妄想に囚われているから今も目の前には壁がある。それはもしかしたら壁ではないかも知れない、押せばいいのだと逡巡しても「でも…

あどけない世界(再掲)

午後のスケッチ#1 窓。白いレースの向こうにある景色は見えないし、今はそれでかまわない。陽射しは、もう日の終わりが近づいていることをそれとなく匂わせている。暖かいが、暑くはない午後の陽射し。それは僕も相手も仕事のない休日の出来事に違いない。 …

どうぞ、お静かに

心の中にいつも、静かな場所を持ち続けていたい、いつでもそこに行けるよう。そんな心持ちで暮らしたい、そう願っている。 心に余裕がないときは、実際には自由な時間があっても、何も出来ないまま過ごすことになる。そんな生き方を、死ぬまで送る訳にはいか…

愛しの“演劇部少女”へ

「hirofmixさんって、どんな女性がタイプなんですか?」 …あんまりないんだよね。俺は「姉属性」*1だから、その意味で言うと田中美佐子なんてかなり俺の姉のイメージぴったりなんだけど。でも最近まで彼女の名前うろ覚えだったしな。 「姉属性ですかぁ。じゃ…

つれづれ

しばらく更新をしていないと、どう書き出せば良いのかわからなくなってしまう。と、云う訳で、とりあえず書いてみるテスト。 なんか久しぶりにゲームでもしたい気分…

この世をふかく、ゆたかに生きたい

今年度の小林秀雄賞は荒川洋治(詩人)の「文芸時評という感想」が受賞した。選考評は新潮社の季刊誌「考える人」に掲載される。評者は加藤典洋、関川夏央、堀江敏幸、養老孟司である。わりと信頼のおけるメンバーな気がするが、ちなみにここまで登場した方…

雑木林

家を建てたいと思った事がほとんどない。オーディオに手を出す前は、本当にこれっぽっちも想像した事がなかった。だいたい、家を維持管理することなど、どう考えても自分の手に余る(自分の部屋ひとつ満足にキレイに出来ないのに)。仮に家を建てるとなると…

草臥れて、つれづれに

ひどく疲れやすくなった、と実感することが多い。四十一歳の春をすでに超え、バカボンのパパと同い年になったせいではあるのだろう。が、それでいいのかと云えば全然良くはない訳で、これでも「何とかしなければ」と日々思っている。思ってはいるが何もせぬ…

何かが失われていく

この前お昼のテレビで、たしかTBSの『http://www.tbs.co.jp/kyouhatsu/』だったんだけど、最近の若者の傍若無人な振る舞いを映した映像を見た。 多くの人が憩う川べりで大声を出したり架橋下で昼間から花火をしたり、裸で川の中ではしゃぎまくる者。 人前で…

姉幻想

*[結] 2006年5月 - 結城浩の日記 結城浩さんの姉さんかっこよすぎます。大体こんなシチュエーションが成り立つ家庭自体おれにとってすでにファンタジー領域内だが、姉好き姉萌え(アネモネみたいでよろしい)に結城氏の姉はたまらないものがある。実の弟を…

ウェブ情報印刷ソフト「ホッチキス」(仮)

インターネット上の膨大なテキストを、いつでもどこでも、気軽に読みたい(読み続けたい)時に使えるソフトを思いついてしまった。こういうアイデアを思いつくのが趣味なのだ。 たとえば、よくあるテキストサイトのような、膨大な量のテキストが記載されたペ…

身を持ち崩さない程度の「貧しさ」は金持ちの特権である。

そうとは見えないと思うが、俺はこれでも悲観主義である。根が楽観主義者な故、あらかじめ物事を悪い方に考えるように心がけている、そういう意味での悲観主義である。いやそもそも、誰もが何十年も年を重ねると、自らの暮らしぶりを振り返って「明るい」「…

days in Sapporo/epilogue

到着した金曜日午後から本番の日曜日まで、夜遅くまでかかると予定されていた札幌での予定はすべて夕方には片づいた。土曜日にはお昼近くまで自由時間となった。金曜日にはポールズ・カフェやジャンクという行きつけで酒も飲めたし、土曜日には会えないと思…

days in Sapporo/overture

今朝の特急オホーツクで、札幌から帰ってきました。遠軽駅についたのは午後の1時すぎ、車内は金曜日からだったかの全車両全面禁煙……このままずーっと列車に乗り続ければ、煙草を止めることが出来るのかも知れない。そういうツアーを企画すればいい。俺は参…

「絶対領域」とは

*Lunatic Bar : 絶対領域 - livedoor Blog(ブログ) *uâ‘Η̈æv *絶対領域とは - はてなキーワード ミニスカートから覗く太もも、個人的にはエスカレーターの後ろから見た時の太ももには、性行為への予感を視覚的に感じとることが出来る。そもそもス…

祈ること

*あなたのために、祈ります 実は、僧侶・聖職者・神主という仕事にも、漠然とした憧れを持っている。何故と言われると言葉に詰まる。上手く言葉に出来ない。 ただ、もしも高校・浪人と二度も受けて二度とも落ちた大正大学(西洋哲学科希望)に入っていたら…