日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

おおきく、振りかぶって

札幌へ向かう列車が地元から遠ざかる毎に、自分のおかれた状況やら暮らしぶりを冷静に思う余裕のなかった事に気づかされていった。そんな毎日だったらしい。
しかし、こうして汚れた部屋に帰ればまた元の木阿弥である。
何かこうして文字でも書いていないと気持ちが落ち着かない。妄想と不安のスパイラルに飲み込まれて気の利いたメールなど送れない。臆病な自分に改めてうんざりする。こうして事あるごとにそんな自分を目の当たりにさせられるのはほぼ四半世紀ぶりの事ではないか。もうしばらくこの事態に耐えなくてはならないのか俺。渦から顔を上げるまで。その手順は知っていたし重々教えられたのだが。その時は(いやその時じゃなくったって)何はともあれ明るい顔でいたいものである取り合えず。でも大きく振りかぶってボールを投げようとした瞬間すでにキャッチャーはいない、なんて事にはならないのだろうか。
さて、遅くなったが仕事に行くよ。今日夜9時からは煙草も吸えない珈琲だって嗜めない食事にも行けない。
【photo by ginthefer】