日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

歩く速度でオーディオを楽しみたい

唐突だが今非常にミュージカル・フェディリティのプリメインアンプ(インテグレーティッドアンプ)A3.2がほしい。元はちみつぱいベーシストにしてオーディオ評論家の和田博巳さんが季刊「STEREO SOUND」151号の特集「至福のオーディオシステム」でセレクトしたオーディオシステムの内、一番エントリークラスのプリメインとして選らんでいたのがこのアンプなのだが(ちなみにスピーカーはビクターのSX-LT55、CD/SACDプレーヤーにマランツのSA8400をセレクトしている)、このアンプ、和田さん以外にも結構評価が高い。「STEREO SOUND」最新号153号特集「ザ・ベストバイ・コンポーネント」の“20万円未満”の部門でも3位にランキングされている。

「ミュージカルフィディリティはよそよそしい感じが無くて、よく言えば優しさが感じられた。このスピーカーは楽に歌わせてあげた方がいいと思うのね。その意味であまり手綱を締めすぎてない良さがあっていた。それぞれの音楽の、らしさが全部出ていた気がする」「力みが無くて自然体で音がスッスッと出てきて温度感が程良くて、人がいるって感じがする。ゾクッとする人の気配じゃなくて、ふと体温を感じるような」
 「STEREO SOUND」151号「至福のオーディオシステム」193ページ3段目
 
同社のアンプの音の良さも不思議の一つである。Aクラスのプリメインアンプでスタートして定評を得たイメージは今も健在だ。その音の良さは、むしろ味のよさと表現したいもので、スピーカーのドライブ力とかレンジを云々する気になれない感性的な対象である。さりげないプリメインで上質の音を望むファン向きと言える。
 「STEREO SOUND」153号「ザ・ベストバイ・コンポーネント」240ページ中段。発言者は菅野沖彦

他の雑誌を読んでもそのコストパフォーマンスの高さは絶賛されているミュージカルフェディリティA3.2。どうも今年二月に出るらしいのだが…まだ今の真空管アンプ(SPARK MINI-1998)のローン、終ってないんだよな……いやしかしその前にスピーカーのセッティングをもっと追い込むべきじゃないのか、振動対策やら反響対策とかに力点置くべきじゃないのかと、いかにもオーディオらしい泥沼が控えているのだが……こういうのを筒井康隆じゃないが「楽しい哉地獄」とでも言うのだろうか(言わないな)。
この手の話はまた「珈琲」以上にとりとめもなくどこまでも続きそうなので、ここまでに。