日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

扉を、開く

オーディオマニア最初の扉、それはコンセント交換。「劇的に音が変わる」という謳い文句に血迷わないオーディオマニアなどいるだろうか? という訳で去る5月23日夕方、差し迫る日没を目前にブレーカーをダウン、いつものヤマデンから購入した販売価格6,000円弱のオヤイデ電気謹製オーディオ用コンセント"SWO-DX"に約10分ほどで交換完了。ブレーカーのスイッチを戻して真空管アンプをスイッチオン……
……正直に云えば、それほどの驚きは最初なかったのだ。こちらが勝手に音に迫力が増す→低音部の強化と思い込んでいたせいである。
……で、愛聴盤を聴いている内に前日の疲れのせいか、椅子に座ったまま眠りにつく事1時間あまり。目覚めた時の音を聴いた時は、確かに驚きだった。だからこの感想は、真空管アンプの特性によるものかも知れないのだけど。
その音の変化を簡単に云えば「解像度が増した」となる。デジカメの画素数が飛躍的に上がった時の驚き、と云っていいかも知れない。それを具体的に書いてみれば、その時聴いていたダイアナ・クラール「The Girl In The Other Room」2曲目タイトル曲の「The Girl In The Other Room」の冒頭、ボーカルにかかるエコー音が右スピーカーからしっかり聞こえたり、3曲目「Temptation」後半のキーボードやブラシ・シンバルの音がちゃんと聞き分けられる、という具合である。いやもうたまりませんでしたね、心震えましたよええ。
だからどうした? と云われればまあそれだけなんですが(笑)。しかしオーディオマニアというのは音楽マニアであると同時に多分に音マニアでして、例えばスネアのアタック音ひとつで恍惚とするものなのですよええそうですとも、音が良くなるためなら多少のリスクなど厭いませんとも。この程左様に人は己が快感のためなら悪魔に魂を売り渡すしあまつさえその悪魔を欺く事さえ平気でやります。実は今日も今日とて早々に夕食を済ませたのをいいことにまたスピーカー位置の変更にとりかかってしまいましたよ。今回は2m近くはあろうかというスピーカーコードの1本を半分に切って繋ぎ変え、スピーカーの高さをやや低くセッティングしました。ええ、2時間近くあれこれ悩んだかいがあったというものです。今度こそ、今度こそデフォルトのセッティングになりそうです。ストーブの位置まで変えたんですから…
とりとめめがない文章だけどとりあえず。ではでは。