神はなくとも「クリスマスソングス」
今週と来週の土日は仕事で埋められている。今日も昼には職場に出なくちゃならない。早めに起きた、この土曜日の朝だけが手つかずの休日だ。やらなきゃならないこともあるし、やるべきこともあるけれど、ごめんな今はふとんの上に寝ころびながら、この限られた休日を満喫するよ。誰も、邪魔しないでね。
別に誰かとクリスマスを祝う予定もないし、クリスマスの夜に手ひどい孤独を感じる事も薄まった。キリスト教を信仰してないのにクリスマスを祝うなんて可笑しいよ、なんて青臭いことも思わなくなった。戦後この方、日本人にとってクリスマスは“豊かさ”の象徴だったのだ。それを国民皆で寿ぐ日は、今もクリスマスしかないんだから。
クリスマスが日本人にとって“豊かさ”の象徴なら、クリスマス・アルバムは海外の歌手、ジャズ・シンガーにとっても自らの名声の象徴だ。ビートルズだってファンクラブ向けにクリスマスアルバムを作ったし、後年ポールは"Wonderful X'mas time"という曲を作り、宗教を否定したジョンでさえクリスマスソングを作ったのはよくご存知だろう。
ジャズファン以外のリスナーにも知られたダイアナ・クラールもまた、クリスマス・アルバムを出しても恥ずかしくない歌手である。ビッグバンドにのせて歌う彼女のクリスマスソングもいいけれど、ジャズギターをバックにしっとりと歌うのもなかなかよろしい。加えてジャケットの緑のドレス、裏ジャケットの赤のドレス、クリスマスカラーに身を包んだダイアナ嬢もかなりいい。特に裏ジャケットの、こちらに振り返って微笑むダイアナ嬢のでかいヒップには、肉付きのよいヒップだけが持つ、有無を言わせぬ説得力がある。本当におれはオジサンになったと今つくづく思った。
と、いう訳でこれから休日に戻ります。もうあんまり時間がないんだから。
- アーティスト: ダイアナ・クラール,ザ・クレイトン・ハミルトン・ジャズ・オーケストラ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/10/26
- メディア: CD
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