日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

しあわせは休日の朝

横浜伊勢佐木町喫茶店Poem

happines is a holiday morning.
飛び込みの仕事を終えた土曜日、隣町の温泉に浸かってから帰宅して、即席スープカレーを食べ終えた途端にソファーで寝てしまった、ほぼ十一時間も。しまい忘れた人形のような案配で寝たせいで、関節にねじれが残っている。
目が覚めて、まずは朝食の用意をする。といってもごはんは昨日食べきっちゃったから、ガーリックトーストとコーヒーですませる。つけっぱななしでかなりいい感じに熱くなってる真空管アンプが「フォー・ザ・スターズ」を流しはじめる。
…いいかもしれない。これはしあわせかもしれない。一日はまだ若く、やるべきことはまだ重荷ではない。今日も夜にはちょっとした仕事があるのだが、今はまだ新天地のように時間が残されている。


年をとったんだろう…とは最近何かにつけ思わせられ、またここにも書いているのだけど、朝早く起きられるようになったのもその内のひとつだ。それだから、休日の朝の素晴らしさもわかるようになった。ネットのやり過ぎなんかで昼過ぎに目覚めた時の、どこかとりかえしのつかない思いで起き上がる時のやりきれなさは、本当にこりごりだ。
日が昇る内に一日をはじめ、日が落ちるとともに一日を終える。そんな生活にうっすらと憧れを抱くようになったのも、これまた年をとったせいだと思うのだけど、やっぱりそんな風に暮らしたい。夜は確かに素敵だけれど使い方を誤っちゃいけない、でも思い出される夜はきっと使い道を誤った夜なのだ。
ちなみに写真は四年近く前に横浜伊勢佐木町で撮った朝の喫茶店