日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

休日の朝が目を覚ます頃

 今朝は8時にスタートしたのに、玄関から見えるいつものコースにはまだ朝靄がかかっていた。7時前だったら、どんな風景だったのだろう。その中を歩きたくて、いつもと逆の進行方向でスタートする。隣のY保育所に人が集まっている。運動会なのだ。
 いつもなら耳に入る鳥の声が今日は聞こえない。平日なら早朝でも感じられる人の気配も今日は感じられない。日曜日なのだ。夫々の音域をカットしたような、くぐもった静寂の中を歩く。
 一昨日と違って、今日はスタートから歩く速度を速く保てそうだ。予定の30分より早く歩き終えてしまいそうなので、コースの途中で川沿いの堤防へと向かって距離を増やす。歩き出して20分を過ぎた頃から、曇り空を透かした陽射しが体温の変化で伝わってくる。休日の朝がようやっと目を覚ました感じ。うっすらと汗をかきはじめる。