日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

「君と世界との闘いにおいては、世界を支援せよ」

このカフカが自分のノートに書いたと云う有名なアフォアリズムが、最近の自分には実感として胸に届いている。この言葉の一般的な解釈を知ろうとググッてみたのだが、個々人の解釈しか見つけられなかった。
個人が世界と闘う時は常に負け戦である。世界をなくして個人は存在出来ないからである。だから個人にとって次の問題は「どう負けるか」という事になる…世界の敗北は、少なくとも個人の生が果てるその先の出来事だろうから、その個人が世界の敗北を見る事は出来ないだろう。もちろん、遠い将来に世界が敗北するだけでもかなりの奇跡だと言う事も、また事実だ。
それでも敗北の可能性はゼロではないと、昔どこかで聞いたお祈りの文句の如く口中で呟きながら、前に進むしかないのだ。