日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

邦人三名無事解放

まずは良かった。三人のご家族はまず安堵した事だろう。もしかすると、身内のせいで無言電話やら恐喝まがいの事なんかが彼ら家族に振りかかったのではないかと思ってしまう。
そして……あの三人が日本に戻ってからどんな騒動が巻き起こるのか、傍観者の特権で楽しませてもらおうじゃないか。特に“プロ市民”の薫りも香ばしい高畠さんと今井さんがどんな発言をするのか。左翼系はどんな反応をするのか。マスコミはどう騒ぎ立てるのか……おいらの身近な方でも、今回の邦人誘拐に際して「政府に自衛隊即時撤退を要求しよう!」という発言があったので、少し気になるところだ。
職場にいる60代以上の方からは「まったく迷惑かけやがって」だとか「国が行くなって勧告してるところに行く奴が悪いんだ」とか「あーいう奴らがオームなんかにはまるんだよ」というクソつまらない発言が昼飯時になると繰り返された。
勿論、そーいう国に行った以上は、家族も国家も退けて、決意の上でイラク入りしているのだから、あそこで殺害されても仕方ないだろうとおいらは思っていた。こういった事態に対して、国が彼らを救助するのは当然の事だとおいらは思うが、さりとて仮に彼らが助けられなくとも国が自衛隊撤退をしなかった事を糾弾される謂われもないと考えていた。誘拐事件一つで撤退するぐらいなら、そもそも自衛隊なぞ派遣しなけりゃいいのだ。そりゃ命はかけがえのないものだけど。
結局今回の誘拐事件があぶり出したのは、国民の間でずーっとくすぶり続けている「日本のアメリカ追従政策・体質」そのものなのだ。日本はアジアの一員で、しかも大東亜戦争第二次世界大戦の敗戦国なのだから、西欧列強に対して(というか海外に対して)もっと狡猾でなくちゃならないはずじゃないか。
さっきラヂオ「アクセス」で聞いたのだけど、何でも外務省の地下にあるオペレーションセンター(今回の事件の情報を分析する場所)にはアル・ジャジーラを放送するテレビが1台もないっていうじゃない? 何だそれ? 今回の人質解放もNHKニュースで知ったっていうぞ外務省。馬鹿じゃないのかまったく。一体今回外務省は具体的に何をやってたのだろうか。これでまた“プロ市民”の皆さんが高畠・今井両人を錦の御旗にして「正義は我にあり!」とばかりぎゃんぎゃん騒ぎ立てるのかと思うと、かなり憂鬱なのだが。
とりあえず、家族はほっとしただろう。