日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

利害調整と既得権保持に必至なんだろうなぁ文化庁

輸入盤を買う奴ぁ「特別な人」という(多分)コモンセンスがあるだろうから、まぁ大きな声にならないところを潰そうという事なんだと思っている訳です、そもそもの「輸入権問題」についてざっくり云うと。前の署名集めた時に、輸入盤買ってるおいらがやけに冷めた目で見られたし。
しかしいくら国内企業保護とはいえ、海外で出た商品(CD)を四年も買う事が出来ないっていうのは、ここまでの議論知らなくったって常識的に「そりゃおかしいわ」と十分云えますわな。これってある種「鎖国」な訳で、よくよく江戸時代からのメンタリティが抜けきらないようですな、我々日本人は。哀しくって涙が出るかも知れません植民地生まれの俺からすれば。馬鹿ばっかりだな俺ら(笑)(笑)(笑)(笑)。
大体オーディオ関係にこうるさくなっている方ほど、同じタイトルの CD であってもマスタリング、リマスタリングによって音が全然違うのは常識でして、マスタリング・リマスタリングがオリジナル盤(この場合は海外版)と国内盤とじゃ違う事がまた往々にしてありまして、そうなるともう素人にもわかるぐらいな音が違ったりする事もある訳で、そうなるとこれは同じタイトルの CD であっても買う側・消費者からすればまったく別物な訳なのです。
そもそもレコード会社も文化庁もエラいさん方は、自分の知らない音楽の CD ならイーグルスだろうがディープ・パープルだろうがエミネムだろうがキース・ジャレットだろうがホイットニー・ヒューストンだろうがカンだろうが同じもん=商品とぐらいしか理解しないだろうから「似たような音楽なら国内盤でも、国内にもいっぱいあるだろ?」としか思わんでしょう。
あのなオッサン、音楽は石鹸と違うのよ。
というかオッサン、実は今例に出した石鹸にだって色々違いがある訳で、その違いをかぎ分け楽しめる消費者=国民が暮らせて、それを好きなように消費者=国民が買えるってーのが、本来の意味での「豊かさ」だろうさ? 何のためにこの国は、何ふり構わず金もうけして、エコノミック・アニマルと揶揄されて、公害その他で弱い立場に立たされた人達を生み出してまで金持ちに、この「豊かさ」を手に入れたんだよ?
単に「貧しさ」から遠いという意味だけで「豊かさ」をはかるなら、そのはかり方自体がそもそも「貧困」以外の何ものでもない。そんなことしてるから、いつまでたってもアフリカあたりの大自然に癒されちゃうんだぜ、目の前の自然ほっぽらかしたままさ(笑)。

と心地よく愚痴らせていただきましたが、今回の著作権改正に関してちょっと気になる情報を目にしたのでヒトこと。facethemusicさん(id:face_urbansoul)の記事「『音楽レコードの還流防止措置期間は4年』政府が公式決定 追記」に引用のあった“民主党ホームエンタテイメント議員連盟事務局blog 10/30付『はたともこ事務局通信』”から。

去る10月22日(金)に行なわれたエンタメ議連総会では、公正取引委員会の方から、音楽CDの再販制度について話を聴きました。現在は、新聞、雑誌・書籍、音楽レコード・CD・テープの6品目が再販制度によって保護されています。しかし、公取によると、独禁法の著作物とは、法律上の規定はなく、公取の解釈・運用によって決まっているということです。世界中のどこの国も、音楽CDの再販制度は行なっていない以上、新たに、還流防止措置ができたわけですから、音楽CDの再販制度を廃止すべきではないかという意見が出ましたが、公取だけの判断では政治的に困難であるとの回答でした。そこで、エンタメ議連事務局長の川内博史衆議院議員が、昨日、自身のホームページで、議員立法による独禁法改正により、音楽CDの再販制度の廃止を目指すことを提唱しました。

音楽メディアが再販制度にずっと守られていて、それを引き継いだまま今回の著作権改定と来た訳なので、レコード会社は再販制度・改定著作権法と二重に保護されている形になるから、川内議員が再販制廃止を提唱するのは理の当然な訳です。で、もしかしてもしかすると文化庁あたりも実はこの音楽メディアの「再販制度廃止」が本丸じゃないのか…っていう話は、輸入権署名運動華やかな頃すでに高橋健太郎氏が書いていたんですわな。
ここらへんが非常にいずいところで、それこそ日本の音楽環境が、鬼のように様々な国の音楽が聴ける環境と成り得た一因には、この「再販制度」があったという可能性もあるみたいなんですね。ちょっとここらへん、ソースがないのでアレなんですが。
もしかしたら、この著作権改定については、再販制度も視野に入れて情勢判断するのがベターなのかも知れません。