日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

他に取り換えがきかないこと

 話のついでだから言っちゃうけどさ、右側の人たちは「日本はこんなに優れている」「世界に名だたる国家である」って称揚するじゃない? でも俺はそういう発言を聞く度に「それがあなたたちにとっての愛国心の発露なんですか?」っていつも思う。「あなたたちは『我が国日本は世界各国に比しても並外れて優れている』から国を愛するのですか」と。「じゃあ日本が優れていなければあなたは日本を愛さないのか」と。
 もし「愛」という言葉を用いるほどなら、その「愛」の対象たる国が優れていようがいまいが関係ないと俺は信じるんだよね。例えばこの身体のように、親子のように、故郷のように、自分にとっての自分自身のように「他に取り換えがきかない」対象への感情を「愛」と呼んできたのではないか、って思うんだ、俺にとっての……どうなんだろうね。
 ごめん、つまんない話だったね。