日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

泡盛(ほぼ)初体験

 酒にそれほど明るくない。何より晩酌もしないのだから酒飲みとは言えない。ただ酒席に出ればビール焼酎日本酒ウイスキー、大概のアルコールは嗜みます。酒好きではなくて酒の席が好きなんですね、旨い料理と旨い酒があればこの世は天国……という感じです。その程度の人間に、おとつい遠軽で開かれた「泡盛を楽しむ会」で飲んだ泡盛のレポートなど期待しないでいただきたい。がしかし「この日いちばん美味しかった泡盛は?」と問われれば迷わず「春雨です」と答えます。
 ここ数年マスター氏のおかげで焼酎を飲むのが楽しくなり、札幌へ行った際には必ず「焼酎屋キクボウ」で旨い焼酎&九州料理を満喫する訳ですが、今回飲んだ泡盛もどこかその焼酎と同じテイストで(蒸留の仕方が同じだと酒好きから教えられた)、あれこれと飲む内にだんだんと泡盛の味覚に慣れてきた。ミミガーの和え物やゴーヤチャンプルー、沖縄ソバといった沖縄料理をたらふく食べながら、酔いが回りはじめた後半はコップ一杯の水をチェーサーにして18社提供の泡盛を飲み比べた。そして最後に飲んだのが、実はこの日最初に飲んだ宮里酒造所の「春雨」だった。
「春雨の…ゴールド下さい」
「はい、ありがとうございます」
「いや、これ美味しいです。ありがとうございます」
「ああそうでしたか、ありがとうございます」
「あの、あれですね、ちょっとスモーキーなんですね味が」
「ええ」
「ここだけの話、このお酒が一番だと思います」
「(耳元で)さすがお客様、お目が高い」*1
 調べてみるとこの「春雨」というのは幻の泡盛と言われるほどの名酒で、沖縄海洋博の「皇室献上酒」として、また沖縄サミットの晩餐会のための選考会で1位に選ばれているそうです。また機会があれば、この「春雨」は飲んでみたいなぁ……もちろん、美味しい料理と一緒にね、それこそニライカナイ

*1:この今どきなかなか聞けない台詞を言ったのは宮里酒造店の社長だったような……ふふ宮里、お前もワルよのぉ(違う)。