日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

旭川市科学館プラネタリウムに行ってきた

 おはよう。やっと夏が来たって感じだね。調子を崩さないようにね、おたがい気をつけましょう。最終日、頑張ってください。
 そう、プラネタリウムの話。北見市北網圏文化センターのプラネタリウムに行ってきたって話をしただろ。ひどく感動してしまってね、下手な映画を見るぐらいならプラネタリウムを見る方が何倍もいいなんて思えてしまうぐらいだよ。
 最初はそんなつもりじゃなかったんだ。一度やってみたかった「夏の休暇を街中でのんびり過ごそう」と言うことで、旭川に出てきたんだ。最初はコーチャンフォー旭川店で本をブラウジングする予定だったのだけど、近くに旭川市科学館が、そしてプラネタリウムがあるのを思い出してね……そうしたら、もう行くしかないだろ?

 正直、この年齢になって、一人でプラネタリウムを見るって言うのも気恥ずかしいよ。でもそんな気持ちも、ドームに入ってしまえばもう薄らいでいたよ。だって最近のプラネタリウムってすごい。旭川市科学館のプラネタリウム、自分のいる席からどの星でも見やすいように、椅子が180度近く回転するんだぜ。おまけにカップルシートまであるんだから、すごいよねぇ。旭川市の高校生カップルが羨ましくなった(笑)。
 その日見た番組は、旭川市の夜空の紹介なんだけどね、40分程度の。この星空がね、すごかった。何でも日本で五台ぐらいしかないカールツァイス社の"STARMASTER ZMP"って機械でさ、星空が投影された時には思わず声が出そうになったよ。それぐらい綺麗だったな。
 女性のアナウンスが、旭川の夜空を飾る夏の星座を紹介してくれるたんだけど、まあ俺は地上的な人間なんで、星座の物語に心奪われるなんてことはないんだけどさ。それにしても、世界各地でどうしてこれほどまでに星座が編み出されてきたのだろうね。どうしてか知っているかい? ギリシャ神話や織姫彦星の中国は勿論、アイヌ世界にも星座の物語や言い伝えがあるのだものね。きっと他の国や文明にも、様々な星座の物語があるんだろうね。なんていうか「人間には物語が必要なんだ」って思わせる話だよね。世界の成り立ちを理解するための物語。
 北海道にはまだまだプラネタリウムがいっぱいあるみたいね。札幌のもいわ山ロープウェイ頂上の山頂展望台には天の川をその構成する星々で描く程の精度を誇る"MEGASTAR"があるらしい。ここにもいつか行ってみたいね。
 プラネタリウムが星空を描いた瞬間は、本当に心が奪われてしまうよ。俺にこんな趣味があったなんてねぇ……当人が一番驚いているのだけど。