そして夕方6時30分、どれだけこの店に来る事を心待ちにしていたか。約1年ぶりのキクボウ再訪である。連絡の取れなかったアメリア氏には申し訳ないが、昨年11月以来のマスター夫妻と三人で九州料理と焼酎を堪能した。
食した料理を並べればキリがないが、例えばキビナゴの唐揚げや鳥トロのお刺し身、そして写真の酢モツなど、メインディッシュではないちょっとした料理の方にこそ、その料理が生まれ育まれた土地柄と歴史を思い起こさせてくれる。こういう料理を、あれこれ造り方や材料などを想像しながら箸をつつくぐらい楽しい会話はない。
店内に常に流れているバンバンバザールも素晴しい。何度でも顔を出したい店である。