日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

いつもと変わらぬ朝のはじまり

 やはりこれは年齢のせいと言わねばならないのか、深夜1時半すぎに寝たこの俺が6時の目覚まし時計が鳴る前に起きている。寝ながら足首を動かしたり背筋を伸ばしたり、気休め程度の“ストレッチ”をしてから体を起こす。
 上下ジャージで外に出ると、昨日より温度が低い。空気に湿り気はないのでありがたいが、本当にどうしたんだ7月。いつものコースにセブンイレブンまでの道のりを追加して帰宅。37分かかったのは歩く速度がちょっと遅かったろうか。
 いきなり歩き出しているから夕方近くには足が痛くなるんだ、もうそろそろ歩く前のストレッチをちゃんとした方がいいんだろうな、ああここにもコスモスじゃないマーガレットが咲いていた、セブンイレブンにあのクリームコロッケのパンは置いてあるだろうか(なかった)、気を使ってもらっているのに気づかないだなんてどうしようもないな俺、ってああ昨日研ぐはずだった米研いでないな研がないと、帰ったら珈琲飲もうなどと歩きながら考えている内に、誰もが頭の中でこんなとりとめのない会話をしているのだろうと思い当たってしゅんとする。「心の内がわかればいいのにそれからあなたの性格も」と歌ったのは佐々木好である。今は何をしているのだろう。お別れの挨拶もないままいなくなった人達の、何て多いことか。