日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

この曲を聞くとギッチョンを思い出す。色んな曲を聞いたね。

 カーテンを閉じない窓からの陽射しで目覚めた午前五時、前日までの疲れを取り戻すことは出来ず、二度寝の海にもぐりこんだ。そして午前七時前の朝の光が、二度寝のめざめがもたらすもったりとした後悔の念を、夏の日の雲の影のように、くっきりと浮かび上がらせた。そんな心の描線がたわむれに描いたのは、麗美が歌う名曲「青春のリグレット」でした。

 この、思い切り80年代なアレンジはぼくの好みではない。何だか当時はこんな音づくりの曲があふれていたような気がする。Youtubeが映しだした信号待ちの映像は、もしかすると80年代の東京の街角かも知れない、女性の服装が古臭く見える。この曲もこの風景も今はもうない。歌詞もまた失っていく人の後ろ姿を描いている。そんなことを想起する内に胸が痛くなって、音楽を止めた。