日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

買うかどうか迷ったけれど

ペコロスの母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

 まず表紙の絵がかわいい、車椅子のおばあちゃんがかわいい。この絵の本当の意味は中身を読めば完爾として理解できるのだが、あたかも祈りと赦しの絵柄にも見える。
 痴呆が進展していく母親との介護生活を描いたこの作品は、今の俺にとって「介護あるある話」の宝庫でもある。というほど介護らしい介護など俺はしていないけど。しかしそんな「なんちゃって介護」を通して理解させられるものの巨大さに戸惑い、戸惑いつつも身の内に死への免疫が出来ていく、そんな毎日である。
 どんな人にとっても「人生は残酷である」という場所から、私たちはおたがいを理解できるのでは、ないかしら。