日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

訃報が耳に入りやすい月

 坊さまも仏事に忙しいから12月は師走という、とのことだが、坊さまが巷を走る師走には死神も東奔西走しているらしい。お悔やみ欄を見れば“毎日が誰かの命日”なのだとわかるのだが、12月は他のどの月よりも訃報が多い気がしてしまう。今月の訃報を俺の知った範囲で数えれば、まず歌舞伎役者の中村勘三郎氏が12月5日に亡くなった。10日には「小沢昭一の小沢昭一的こころ」でおなじみ俳優の小沢昭一氏が亡くなられ、翌11日にはシタール奏者、そして今だとノラ・ジョーンズの父親として有名なのかも知れないラヴィ・シャンカル氏が鬼籍に入られた。
 そして何よりも個人的には、この方の訃報が一番心に沁みた。デイブ・ブルーベック氏である。

そしてもちろんこの曲。

 この2曲が収められたアルバム "Time Out" は折りにふれ今もよく聴いている。1950年代のジャズアルバムが今も聴けるというのは、改めて考えるとすごいことだと思う。心よりご冥福をお祈りします。