日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

休日だから気楽な話をしよう

 どういう訳か、ビートルズを聴き始めた中学生の頃から、同じような60年代の曲、それはロックでもポップスでも構わないのだが、そんな古い曲たちが好きで好きでたまらないまま40の坂を今も転げ落ちている。だからその音の「悪さ」さえもマジックにしか聞こえない。たとえば

 この印象的な管楽器?ストリングスのリフレインがどんな技術によってこんな音になったのか、今の僕には想像も出来ない。ロックなら逆に想像がつきそうな気がするのだが。

 シド「あなたがここにいてほしい」ビシャス時代のピンク・フロイドのヒット・チューン、個人的にはサイケデリック・ロック・シングルの最高峰。2番に入る前の間奏なんかガラスの破片のように胸を刺してくる。でも音はチェンバロだろうと(例え当たっていなくとも)想像は出来る。
 思うにこの頃、そして70年代ぐらいまでは、ヒット・チャートに洋楽が入ってくるのはそう珍しいことではなかった。それが終焉したのはたぶんビリー・ジョエルストレンジャー」の頃だろう。少なくともその頃の北海道に住む少年少女にとって聞き逃してならない名番組「ベストテン北海道」には、歌謡曲、ニューミュージックの他にも洋楽も数多くランクインしていた。今ほど音楽が細分化されていない牧歌的な時代である。
 それではビリージョエル「ストレンジャー」、ダニエル・リカーリ「ただひたすらに」、ディック・セント・ニコラウス「マジック」、アース・ウィンド・アンド・ファイヤー「宇宙のファンタジー」4曲続けてどうぞ!*1




 こういうのを老人の繰言というのかも知らん。でもどれもいい曲だと思いますよ。

*1:ダニエル・リカーリといえば「二人の天使」なのだが、個人的好みでこの曲にした。たぶんこの曲は劇団秘法零番館「あの大鴉、さえも」の冒頭に流れる曲だと思う。本当に良い舞台だった。