日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

ridin' a hip of horse(これで終りになるかしら)

 相変わらず毎日清志郎の曲ばかり耳にしている。昨日の夜は「スローバラード」を聞いた。聞きながら胸の内で涙を流した。誰のためにでもない、自分ひとりで重ねてきた年月のために。


昨日は車の中で寝た あの娘と手をつないで
市営グラウンドの駐車場
ふたり毛布にくるまって


カーラジオからスローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ


あの娘の寝言を聞いたよ
本当さ 確かに聞いたんだ


カーラジオからスローバラード
夜露が窓をつつんで
悪い予感のかけらもないさ


ぼくら夢を見たのさ
とってもよく似た夢を


「スローバラード」(作詞作曲:忌野清志郎/みかん 歌:RCサクセション

 渋谷陽一も褒めちぎっていた最後のフレーズ「ぼくら夢を見たのさ とってもよく似た夢を」が切ない。「もう何もかも終った」のに認められないでいる、でも誰よりも「もう何もかも終った」ことをわかっている、そんな感じだ。
 それを赦してくれるのは、カーラジオから流れる「スローバラード」しかない。これほど悲しい歌詞はないし、これほど優しい歌もない。