日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

冬の旅

Winterreise

Winterreise

冬の旅
その言葉だけをたよりに、このアルバムを選んだ。ジャケットの裏を見るまで、それがシューベルトの作品だったということさえ知らなかった。
冬の旅
その言葉を呼び覚ましたのは、アルフレッド・ブレンネルの「モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番・第13番・第14番」の一曲目“ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332”の、転調した短調のメロディだろう。その時の印象を「途中短調に変わって疾走度が増すあたりがかなりかっこいい。木立が並ぶ初冬の小道を走りだすような爽快感」とは以前書いた。
最近帰りが遅かったり疲れていたりと、なかなかスピーカーの前でじっくりと音楽を聴く時間を作れていないので、このアルバムもまだ通してはちゃんと聴いていない。それでもこのアルバムは、買ってから今日までのBGMになっている。今も彼女の歌声が聞えている。そうそう、そもそもこの「冬の旅」という連作歌曲は男性歌手が歌うものらしいのだが、色々と迷ったあげく、ジャケットの美しさにも魅かれてこれを選んだ。正解だったと思う。