冬が来たのだ
- アーティスト: k.d.ラング
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/10/27
- メディア: CD
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裏庭に積んであった薪をストーブにくべるが如く、このCDをプレーヤーのトレイに載せる季節がやって来た訳だ。
1曲目"After the Gorld Rush"のベースが鳴りだすと、薪ストーブを前にしたような暗い暖かさと、終ったものたち、過ぎ去ったものたちへの回想が部屋を充たしはじめる。アコースティックでシンプルなアレンジ、k.d.ラングの深い声は、降り積もった雪の優しさで、スピーカーの前のおれを包みこむ。音の良さはやはりノンサッチというレーベルによるものか。忘れるしかないようなものを思い出させる優れた歌曲は、みなカナダ出身のアーティストによるもので、個人的にはレナード・コーエンの"Hallelujah""Bird on a Wire"、そしてニール・ヤング"After the Gold Rush""Helpless"が良い。
冬が終るまで、何度かまた聴く事になるだろう。