日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

おフランスなラヂオを聴きながら

いつもここにコメントしてくれる小雨嬢から教わったフランスのインターネットラヂオ番組"nostalgie.fr"を聴きながらの更新作業です(小雨嬢ありがとう)。ノスタルジーってサイトだけあって、アクセスしたらいきなりミシェル・ポレナレフの“ホリディ”が流れてきて何だか哀しくなってしまいましたした(笑)。いや笑うところじゃないんだが。

8月のパリ。ヴァカンスに取り残された夏の日曜日。
屋根裏部屋のベッドには、裸のままの恋人がまだうつぶせて寝息を立てている。
昨日の夜にささいなことで諍いになり、彼女の目尻はまだ少し濡れている。
小さな窓から見える青空は遠く、時折車のクラクションが、忘れていた悔恨の記憶のように聞えてくる。
冷めたコーヒーカップを口にして窓辺にもたれかかり、午後二時の裏通りを見下ろすと、
手をつないだ小さな子どもたちが、自分の影でも追うように石畳を走り抜けていく。

哀しい。あまりにも甘く哀しいじゃないか。そんな部屋のラヂオから聞えてくるのはこのあまりにも物憂げな“ホリディ”しかありえない。やっぱり買っちゃおうかしら、ミシェル・ポレナレフ。
非常にどうでもいい話。