日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

おやつ

 先だっての三連休に訳あって札幌へ行ったのだけど、駅そばの大丸札幌店で友人夫妻への手土産にと帯広六花亭のお菓子を贖った。

 地下のほっぺタウンはバレンタイン前の休日とあって人があふれていた。そんな人達を当て込んだチョコもケーキもなかなか高額そうに思えた。比べて六花亭のお菓子はお手頃だ。ほとんどが一ヶ100円前後、200円を越える商品は見当たらない。

  • 小田社長(以下社長)…うちのケーキの価格レンジ、知ってる?
  • 聞き手…はい、ここに来る前に、六花亭さんの本店に寄ってきたんですけど、都内では500円とかしそうなケーキひときれが120円とか、高くても200円でした。
  • 社 長…そういう価格帯なんです。だから、省けるコストは、なるべく省く。
  • 聞き手…つまり、デザインに「コストはかけない」と積極的に決めてる‥‥んですね?
  • 社 長…洋菓子専門店のオーナーシェフだとか、そりゃあ見事だ、腕がね。でも、ぼくらは、その「お化粧」よりももっと本質的な部分を重視したいんです。
  • 聞き手…本質的な部分と言うのは‥‥。
  • 社 長…六花亭は「おやつ屋さん」だということ。大切にしていることがあるなら、これなんです。見た目のオリジナリティうんぬんよりも。
  • 聞き手…おやつ屋さん。
  • 社 長…お値段のする贈答用のお菓子を売るような「おみやげ屋さん」じゃないからね。
  • 聞き手…なるほど。

ほぼ日刊イトイ新聞「あの会社のお仕事。六花亭製菓 編」より抜粋)

 手土産なんだからもっと高価なお菓子が良かったかな……と思わないでもなかったけれど、訪ねる時間がちょうどおやつどき。これで良かったと思ってるけど……美味しかったよね。