日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

「文化系トークラジオ Life」って懐かしい気がしている

 まず、うちのサイトを見る人はたぶんこの番組を知らないと思うので簡単に説明すると「文化系トークラジオ Life」というのは、TBSで毎月1回、大体月末の日曜深夜午前1時30分(正確には月曜の午前1時30分)に放送されている番組である。今月はたまたま今日(というか明日)だったりするのだけど、今回のテーマは「暴走するインターネット2.0」という事で、こんな風に毎回1つのテーマを元に、パーソナリティー社会学者の鈴木謙介氏とサブパーソナリティ(ITジャーナリスト津田大介氏、フリー編集者斎藤哲也氏、日経BP編集者柳瀬博一、評論家佐々木敦氏、フリー編集者仲俣暁生氏、編集者森山裕之氏)、たまにゲストなんかを呼びながら(今回は荻上チキ氏)、硬軟取り混ぜて朝の4時近くまで「放課後の部室トーク」を展開しているのがこの番組だ。
 どうして極北に住まう俺がこんな東京ローカルの深夜放送を知っているかと云うと、全放送がpodcastで配信されているからである(iTunses Music StoreのPodcastに登録されている。勿論無料)。どうやって見つけたのかもう憶えてないが、こういういかにも文化系なトークに飢えている俺みたいな人間にはかなり楽しめる番組である(実は最初の放送からすべて保存してある)。しかもPodcastでは放送終了後のトークも「外伝」として配信されるので、放送中には結論の出なかった話題が外伝で楽しめる。電波に乗せられないような会話が聞けるのも「外伝」の面白さだ。メールで送られたリスナーの反応がリアルタイムで番組で読まれ、そのメールから話が展開していくのも、生で聞いているリスナーにはかなり燃えるものがあるに違いない。


 元々ラヂオが好きで、小学から高校時代は当然のようにラヂオを聞いていた俺にとって、特に深夜番組には「あこがれ」を抱いていた。
 深夜番組のパーソナリティ、常連リスナーは当時の自分より当然ながら年上で、番組で語られる内容はいつも憧れの対象だった。それこそ「青春」とか「人生」とか、そんなタグでもつけるしかない話題が語られ、パーソナルに受け止めていたのが、深夜番組だった。
 勿論伊集院光の「月曜ジャンク深夜の馬鹿力」など、AM深夜ラジオでしか持ちえないクオリティの高さは理解出来るつもりの俺だが、さすがに「あこがれ」の思いを受け止めるような番組ではない(まあ若い子にとってはそんなことはないんだろうけどね)。その点「文化系トークラジオ Life」って番組は、いかにも深夜番組らしくて、懐かしい気がしている。新しい形態のラヂオ番組なのかも知れないけれど、番組から受け止める感覚はひどく懐かしい。
 まあ、ここまでアカデミックではなかったんだけど、学生時代の麻雀後にmasterとかアメリアとかと、こういう会話をしていたんだよな。あとD.iのメンツとかと。今だってしたいんだけどね、俺はそういう会話を。