日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

4日で勝負ついちゃったよ

http://www.apple.com/jp/news/2005/aug/08itms.html
テクノロジー : 日経電子版
日本版iTunes Music Store、サービス開始から4日で100万曲販売 - CNET Japan
iTMS-J、わずか4日で100万曲販売突破- IT media
いやー、笑った。iTMSが始まってすぐにmoraやオリコンが一曲の単価を値下げしたのには笑うより情けなくて腹に力入らなくなったけど(予想されたこととはいえ)、末端消費者として「お前等恥ずかしくないのか?」と言いたくなりましたねエエ。で、今度は4日で100万曲ダウンロードですよ。moraの6月月間ダウンロード曲数が45万曲だっていうから、単純計算で言うとmora2ヶ月強=iTMS4日ですよ(笑)。このへんのことは「音楽配信メモ」さんの記事「CNET Japanに「ついに日本の音楽業界に風穴を開けてくれたアップル」を書きました」とか、その津田氏が寄稿したCnetの記事なんかさくっと読んで見て下さいませ。ちなみに「音楽ダウンロード・メガサイト Mora [モーラ]」こちら(笑)。
でもこういう情勢になってくると、こっちの意識もシフトしてくるね。というのはですね、前回も書いたけど、おれとしては音楽CDの方が購入優先順位高い訳ですよ、音楽を聴こうと思う場合。でもですね、その強い意志も価格でぐらっと来ちゃったりする訳です、たとえばアート・ブレーキーのベストだか何だかがCD一枚分で900円だったりすると。邦盤新譜は現在通常価格3,000円ですよね、それがiTMSだと1,500円。洋盤だともっと安かったりする訳です。こうなると、とりあえずポチッと押しちゃいそうになるんですよね。
丁度iTMSが始まった時に同僚の量産型ザク君と話していたのだけど、たぶん新しい敵はレンタルCD屋だと思うんだよね。だってさ、カセットテープに録音するしかない頃ならいざ知らず、今はCD-Rで焼いちゃってほぼ同質の音質の新譜を500円以下で所有出来る訳だからさ、レンタルCD活用すれば。考えてみりゃあiTMSよりお得なんだよね、普通に流通しそうな音楽聞くのであれば。


おれは何度も言うけど、基本的にレンタルCD屋の利用を認めないからさ、主体性の問題として。だってあれ身銭を切る意識が希薄になっちゃうもの。もちろん耳を肥やすには量をこなさなきゃならないから、そういった意味ではレンタルCD屋の存在って大きいのだろうと思うのだけど、大体今そういう意識からレンタルCD屋利用する層ってどれだけいるだろう? レンタルCDですませられる程度の愛情しかその音楽に持ってないのじゃないか、って気がしてならないんだよね。好きな音楽には身銭を切るという当たり前の発想が、レンタルCD屋で借りてCD-Rでコピーするのが常態になってしまう現状では、薄れてくるような気がしてならないのよね。それだとさ、何聴いてもその音楽が血肉化しないと思うんだよ。


追記:この手の話題に関しては独壇場といっていい津田大介氏のいい言葉があったんで引用しておきます。

iTMSのおかげで日本の音楽配信はようやく本当の意味でのスタートラインに立てたのである。日本の音楽業界は音楽販売チャネルの可能性を大きく広げてくれたAppleに感謝こそすれ、恨む筋合いなんて一つもない。「iPod私的録音補償金の対象にして、金を巻き上げろ」なんてケツの穴の小さいこと言ってないで、感謝状の一つでも贈ったらどうだろうか」
(IT media「ついに日本の音楽業界に風穴を開けてくれたアップル」)

「ホント、日本の音楽業界はアップルがやってくれた目に見えない部分での音楽業界への貢献をもっと評価してあげないといけないと思う。俺は別にアップル信者じゃないけど(初めて個人で買ったMacってMac miniだしね!)、ことこの音楽配信に限って言えば、やっぱりアップルのやっていることを評価せざるを得ない。2000年前後って、ケータイに食われて電車の中でウォークマン使う人が減ったって話があったんだけど、最近は本当によくiPodを利用している人を見かけるようになった。もうそれは男女問わずね。ケータイに流れちゃった一般消費者を音楽を聴くことに「戻した」だけでもアップルはめちゃくちゃ評価されてしかるべきだと思うんだけど、その間レコード会社がやってきたことといったらiPodを全否定するCCCD発売ですからねぇ」
音楽配信メモCNET Japanに「ついに日本の音楽業界に風穴を開けてくれたアップル」を書きました」)