日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

誰だってこういうキスなら憧れる

ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)

ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)

ラヴァーズ・キス (2) (別コミフラワーコミックス)

ラヴァーズ・キス (2) (別コミフラワーコミックス)

昨日の晩訳あって「図書館化」*1した書棚の本棚を漁ってこの二冊を取りだしてみた。いやぁ…上手いなぁ吉田秋生、もうほとほと上手い。特に1巻目121ページのキスシーンの上手さといったらもうあなた……こんなキスはあと100回生まれ変わっても出来そうにない。100回目に無事往生出来るかどうかも定かではない。
久しぶりに読み返して、最初の里伽子と朋章の章を読んでいる内に堪らなくなってしまった。それぞれに遊んだり不良したりして、自分の言葉を胸の内にしか出せないでいた二人が、次第に、相手に、まっすぐな言葉を口に出せるようになる。


……藤井君が好き
本当よ
もう うそ つかない
あなたのことが好き


おれも好きだよ。


こんな気持ちでいたのかも知れないけれど、こんな気持ちを言葉にしあえた事なんてあったのだろうか。なくっても、もうどうしようもないけれど。生きていくということは、良いことも悪いことも「とりかえしのつかない」ということなのだ。ま、次に期待しよう。


どうしてキスなんてしたがるのかしら?

*1:読んでない本が読み終えた本を圧倒的に凌駕している状態の本棚を指す。本を持つ事に愛着を持つ読書家にありがちな傾向といえよう