昨日も一昨日も家に帰りつくとすぐ寝てしまった。確かに最近忙しくはあるのだけど、同世代の職員に比べればそれほどでもないのだから、その程度の疲労でとやかく云うことはない。
もしかしたら、こんな風に忙しくて、部屋の掃除も洗濯も皿洗いもままならない夜に、結婚したくなるものなのかも知れない。それで結婚出来たなら、それはそれで確かに"楽"なんだろうけど。
何にせよ年をとると臆病になるもので、その臆病という殻を突き崩すのはなまなかではないし、それはもう偶然しかないだろう。さてその偶然をどうやって仕掛けるかだが……答があるはずもない。
