日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

蛇の道は蛇(きっとその1)

ブルールーム miipod携帯電話で撮ってみたんですけど、この青い物体がおいらの音楽生活を完全に刷新してしまいました。
去年の話なんですけどね、十数年使っていたミニコンポがついに逝かれまして。スピーカーから音が出ない、出たと思ったらガリガガガリガリガリとノイズが鳴りまくる訳ですよ。ああついに駄目だと思いましてね、まぁボーナスも出た事だし(有り難い事である)、これはスピーカー買い替えよう……と北見市では老舗のオーディオ店「ヤマデン」に行った訳です。ま、BOSE あたりでお茶濁そうかぐらいの気持ちで。で、お店の方にスピーカーが欲しいのよ話しましたら「どんなスピーカーが(どんな音が)お好みなのか」と問われまして、その確認のため試聴室で持ち込んだ CD 聴く事になったんすわ。これが甘美なる蛇の道への第一歩とは知らずに。
あたしゃね、あたしゃ本当にこの時死ぬかと思いましたよ。まず聴かせていただいたのが JBL のスピーカー。セットで約60万円。音、めちゃくちゃいいんですよ。そりゃそうですよ60万円ですもの。正直に申し上げましておいらはこの時生まれて初めて「文明の力」というものをまざまざと理解しましたよええ本当に。
でですね、かなり、かなりショックを受けまして。本当に心底茫然自失となっていたところに店員が追い討ちをかけてくれましたよ「いやー、まだ音良くないですよね」。次に聴かされたのがウィルソンとかいうアメリカのメーカーのスピーカー、セットで300万円。その音たるやもう……あのですね、エレキギターのカッティングの動き、いま上から弦弾いたな、下から弾いたな、というストロークの動きまで全部聞えるんですよええ……約三十分ほどですかね、中にいたのは。あたしゃもう立つのがやっとでしたよ。
で、予算八万でだったんです。そんなんじゃ何買ったって同じじゃん…としたたか絶望してたところに妙なる響きが。お、おぅ? この音、楽器個々の音がちゃんと聞えてしかも音楽としての塊となって聞えるじゃないか(あんまり楽器個々の音が聞えても、分離が良すぎると音楽として聞えないのだ)。この音を奏でるスピーカーは? と目に入ったのがこの青い奴、Blueroom の minipod (リンク先は日本総代理店)ですよ。すごい形でしょ。おまけに強化プラスチックか何かで、いわゆる木製とかじゃないんですけどね。いい音出すんだこいつが。すぐさま店員と交渉ですよ、三メートルのスピーカーケーブル二本で一万五千円を半額にしていただいてジャスト八万円の予算内で交渉成立いたしまして、男のボーナス二回払い! そうしておいらの部屋にちょこなんと落ち着いた訳ですはい……。
ここからですよ、ここからおいらは蛇の道に足を踏み入れたのです。もう、もう戻れません……おかげで十二月だけで CD 10枚近く買ってる……いやこの話は異常に長くなるんで、また次の機会に(あるのかどうか知らんが)。いやもう…人間の業の深さを感じます、オーディオの世界は。ではでは。