日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

石川啄木著「弓町より」から

およそその後今日までに私の享けた苦痛というものは、すべて空想家――責任に対する極度の卑怯者の、当然一度は受けねばならない性質のものであった。そうしてことに私のように、詩を作るということとそれに関連した憐れなプライドのほかには、何の技能ももっていない者においていっそう強く享けねばならぬものであった。

痛い。痛いです。痛いんだってば。かなり酷いことやってるんですけどね啄木先生って。なじみの芸子に東京行きの金借りたままとんずらとか、少なくないお給金を2、3日で使い果たしてしまったり(女郎さん買ったりしての遊興費で)とか。そこんとこは関川夏央谷口ジローの傑作マンガ「かの蒼空に(『坊ちゃん』の時代・第3部)」をよろしく。
石川啄木は短歌もいいけど、散文もかなりいいです…などと、ひとりトイレで "Palm de Dokusyo" するなんてのもなかなか乙なもので、仕事を忘れて読みふけったりして…ちなみにわたし、太宰治の「人間失格」は青空文庫Palm で読破しました。