日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

やさぐれフリートーク

 職場でも目の前の上司の話が聞えなかったりして耳が悪い。だものだから、創作居酒屋のカウンターなんかでトークをしてても話が耳に入ってこないことがある。聞き返すのも恥ずかしいからそのままスルーしてしまうこともあるけれど、申し訳ないと思いつつ、やさぐれた相手のおしゃべりを中断したくもない。こちらも相当やつれていたが、楽しい夜でもあったのは間違いない。
 話す相手と話題が合う事は望ましいけれど、話題は話をする相手といっしょにその場その場でこしらえるアドリブ演奏みたいなものだから、呼吸を合わせることの方がまず大事だと思う。たとえ話題の合う相手でも、呼吸が合わなければ言葉のキャッチボールは難しい。呼吸が合ったと思えれば、後はその流れに乗ってフレーズを奏でればいい。
 じゃあお前はいつも誰とも上手くいくのかというと、そんなことはないです。いつも自分の事ばかりをしゃべろうとするへらず口に、聞くべき耳がお留守を決め込むことだって数多い。反省だけなら猿でも出来る(古いな)という言葉があるが、反省しなければ猿以下である。
http://news.livedoor.com/article/detail/4702277/
 恋愛敗者必至の「聞き下手」な人の特徴をまとめてみました、と書いてある。いやだな自分に当てはまったらどうしよう。
■「でも」「だって」で話を否定
 まずいいきなりビンゴ、俺これは相手から言われた事がある。「自分と違う意見の人がいたら、話の途中でも『でも』や『だって』で割り込んで、自分の意見を述べ始めますが……」いやいや*1一応相手の話が終ってから反論してると思うがかなり心もとない。「否定的な意見は、相手をシュリンクさせます。自分と違う意見にも、どこかに良いポイントがあるかもしれません。それを探して投げ返せるのが聞き上手です」
■要約してオチまで言う
「話し下手な人は、途中で自分が何を言いたいのかわからなくなり、会話迷子になります。頭の良い人は一度聞いた話や想像できる内容なら結論までわかるので、つい簡潔にまとめて結論まで話しますが……」まずいなこれもやってそうだ。「話し下手な人にも、話したい欲求はあります。うまく伝えられずに困っているとき以外は、イライラするかもしれませんが、聞き役に徹してあげてください」うむ、耐えられるだろうか(笑)。
■キーワードに飛びつく
「自分が話したい話題のキーワードで拾った途端、テンションが上がって、マシンガントークうーん、これはないと思うがどうですか? 反対意見のあるリアル友人はそっと後で教えて下さい。
■反応が薄い
「感情が強く出ている会話では、相手は共感を求めて話をしています」だというのにこちらの反応が薄い。まずい、これもやってそうだ。しかし「相手が辛そうな表情をしていたら辛そうな表情で、嬉しそうな表情なら嬉しそうな表情で聞くと、話に共感してながら聞いているように見えるでしょう」などと指南されるとその演技性に「んなこと出来るかい!」と思わぬでもない。だからちゃんと話聞けよおれ。
■相づちが過剰

 例としてこんな会話があがっている。
A「今日すごいことがあって」B「うん!うん!」A「朝の占いが」B「うん!うん!」A「1位で」B「うん!うん!」A「……やっぱいい」
 …これは確かにちょっと嫌だ(笑)。これはないと思うなぁ。
 異性にもてるかどうかはともかく(もてたいと思う)、確かに人の話をちゃんと聞くのは難しい。ユリウス・カエサルことジュリアス・シーザーは見る事についてこう言っている。「人は、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ない」。これは聞く事についても同様で、さしづめ「人は、話のすべてを聞くわけではない。多くの人は、聞きたいと欲する話しか聞かない」である。基本的に耳には目以上に色々な情報が入っているはずなのに(目を閉じるように人は耳を塞ぐことが出来ない)、脳は耳からの情報を瞬時にえり分け「聞きたいと欲する話しか聞かない」ように処理しているのだろう。
 しかしまあそれが人そもそものスペック・仕様なのだから、今更ブー垂れても仕方がない。その不出来を自らの資質としてつきあっていくしかないのである。

*1:ってやっぱり話をさえぎってる。