日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

「中原淳一」は生きづらい

中原淳一

先週の日曜日の朝、NHK教育(今はETVとも言う)「新日曜美術館」を見させていただいた。見させていただいたなどと書くのは、その前の晩に公演打ち上げを兼ねて芝居仲間と紋別プリンスホテルに泊まり(あげくの果てに酔いがまわって二次会を戦線離脱し)、次の日の朝、チェックアウトまでの間、全員顔を揃えてテレビを見る事になったからである。まあ誰も強いて見たい番組もなかったとは思うが*1、二日酔いの抜けないアラサー、アラフォーが見るような番組でもあるまい。
その日の特集は中原淳一特集だった。中原淳一である。「それいゆ」である。顔からして常識から外れている。メモを手にすれば詩人と呼ばれ、ベレー帽をかぶれば絵描きさんマンガ家さんと呼ばれる類いの「いい顔」である。などと朝から心地よく嘲笑っていたのに「これってhirofmixだよねー」とその場の全員に笑われたのははからずも盲点だった。
恐ろしい話である、なんという観察力。どうして俺はいつもこう皆からナチュラルにはみ出してしまうのだろう。しかも特別才能がある訳でもなし(お前ほどの才はこの町に100人は下らない)、他にどんな生き方があるというのか。「出来るhirofmix」になる道はかなり遠い。開かずの間が開かれる日も遠い。とりあえず掃除しなさい。洗濯もな。

*1:確か東京マラソンの日でした。新日曜美術館の後に見た。