日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

眠られぬ夜に

コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)

コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)

コーヒーもう一杯 II (2)

コーヒーもう一杯 II (2)

口笛小曲集 (ビームコミックス)

口笛小曲集 (ビームコミックス)

ちなみに山川氏の公式サイトはこちらに。
ここ最近はすっかりマンガから遠ざかっているのだけど(とはいえエヴァンゲリオンの最新刊は買った。いいですね、間が空きすぎたけど)、久しぶりに山川直人というマンガ家の作品をまとめ買いしてしまった。「マンガ家」と書くより「マンガ家さん」と呼びたくなるような、懐かしい匂いのするマンガです。
最初に書店で目にしたのが「コーヒーもう一杯(2)」で、タイトルにコーヒーが入ってるのがまず興味を惹いたのだった。中身が見られないから買うのに躊躇したし、掲載紙が「コミックビーム」という偏見から、もしかしたら奇をてらった若手マンガ家だったりしたら嫌だなぁ……などと余計な心配をしていたのだけど、買って正解でした。今でもぽつぽつと読み直したりしています。絵柄から今どきのマンガとは言いづらいけれど、いいんですそんなことはもう。
ねえ、もっとちゃんと紹介してあげればいいのにって、思うのだけど。
タイトルはそもそもディランの同名曲(まだ聞いた事がない)で、絵柄も七十年代風…といっていいのかな、リアルな絵柄じゃなくって、本当に“マンガ”って感じ。あえて悪し様にいえば手作り社内報だとかクラス新聞とかの制作向けに作られた埋め草用イラスト集にでも載っていそうな絵柄(お得意の長い比喩)。そういう印象から昔から描いている、結構いいお年のマンガ家さんなのかと思ったら、まだ俺より3つ上ぐらいなんですね……ってああ、十分いい年か(44歳である)。
何て言うんだろう、長い物語にはならないし、似つかわしくもない、話を聞けば「ふーん、そう」と答えるしかないぐらいの、でもこちらの胸の中のテーブルにそっと乗せられたコーヒーのように、確実に苦さと暖かさを伝えてくれる作品ばかりです。深夜のラヂオで、リスナーからの身辺雑記を耳にしたような、そんな感じ。いいよなぁ、こういうの。


せっかくの土曜日だったというのに、また寝て過ごしてしまった……部屋の掃除も、洗濯も、何も出来なかった。本当に最近、家で過ごす土曜日の休日は寝てばかりいる。どうしたのだいったい。今だって何だか体がぼーっとしてるのだ。きっと寝苦しい夜に違いない、今夜も。畜生。お助け。


(日曜日にちょっと手直しした)