日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

この肌ざわり、まさしくポール

Chaos & Creation in the Backyard

Chaos & Creation in the Backyard

データにはToshiba EMIと表記されているが、おれが買ったのはアマゾンからのUS盤なので正確にはCapitol盤である。何故そんな断り書きを入れるのかと言うと、ご存じだとは思うが東芝EMIの邦盤はCCCD、しかもタワレコなどの輸入盤ショップでもCCCDの輸入盤しか置いていないからである。死んでしまえ東芝EMIそんな了見の狭い奴にはビタ一文払わねぇからなおれは。そんなことやってるから売上なんかあがらないし新しいファンも増えないのだ。ありがとうアマゾン。
と云う訳で、これでようやくポールマッカートニーファンは溜飲を下げるのではないかと云うクオリティの高い作品である。ポールファン、ビートルズファン、英国製ポップスを愛する御仁は是非とも買っていただきたい。
収録された全作品をほとんどポール一人で演奏しているというスタイルから、ポールのソロ第一作「ポール・マッカートニー」や続く第二作「ラム」を連想するが、肌ざわりはまったく同様である。大向こう受けする他のアルバムと違い、ポールのメロディセンスやアレンジセンス、その滋養を味わうのにこの二作ほど適したアルバムはなかったのだが、ここに来てそういったレアなポール節を味わえるアルバムが作られた事を、ポールファンとして手放しに喜びたい。これはやはり、やもすると易きに流れるポールを叱咤したプロデューサーのナイジェル・ゴドリッチの成果だろう。ありがとうナイジェル。しばらくこのアルバムで温かい気持ちになれそうです。個人的には"Fine Line""Jenny Wren""At the Marcy""English Tea""Anyway"が素敵。