日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

ここ一番で弱い僕

今日は午後から代休で、眠くはあったが先月27日にも書いた通り『「知的財産推進計画2004」の見直しに関する意見募集』の文章を書くことにした。提出〆切は本日夕方五時、次の文章がそれである。

■情報づくりに対する根本的疑義
「知識・技術といった無体の資源は、土地やエネルギーといった有体で有限の資源とは異なり、それを創造する独創的な個人が存在する限り枯渇することはないのである」(2ページ)
こういった考え方自体に「楽して儲けよう」といった、「独創的な個人」周辺の思惑が感じられて仕方がありません。
そもそも知識・技術はひろく無料で共有されるべきものであり、ただしその製作者たる「独創的な個人」の制作へのモチベーションを維持するために著作権等による知識・技術の保護を要するのであって、それらの知識・技術による国富(=利益)を期待するには、少なくとも相当長期間の見通しが必要だと覚悟すべきと思います。
わたしがこのような疑義を呈するのには、昨今の“音楽レコードの還流防止措置”に対応したと云う「著作権法の一部を改正する法律案」に対する深い疑念があるからです。
 
■還流防止措置に対する「著作権法の一部を改正する法律案」の抜本的見直しを要求します
まずそもそもの問題として、アジア各国を中心とした邦盤の逆輸入盤、いわゆる“還流盤”への対応として、「著作権」で対応しているのが誤りだといえます。ご存知のようにこれら“還流盤”は、著作権者への著作使用料を支払っている海外での正規盤であり、いわゆる海賊版とは違います。単純に考えてこれらの問題は、当該レコード会社とこれら“還流盤”を扱う輸出入業者との問題です。
にも関わらず「著作権法の一部を改正する法律案」の施行により、法律上は還流盤以外の輸入盤がすべて対象となってしまっています。レコード会社も担当省庁である文科省も「輸入盤が差し止められる事はない」と言っているそうですが、最終的に各事例が法律で判断される以上、それらの言葉は残念ながら「口約束」にしかなりません。このようなバランスを欠いた「著作権法の一部を改正する法律案」には、一音楽ファンとして納得がいきません。
また、今回の「著作権法の一部を改正する法律案」によって安泰を得たとも言えるレコード業界は、そもそも再販制度により価格競争から守られた業界でもあります。自らの企業努力を怠り、構造的ともいえる不況に陥っているレコード業界から、海外に通じるコンテンツがこれから生まれえるとは思えません。健全な価格・質の向上に対する努力があってこそ、海外にも通じるコンテンツが生まれるものと思いますが、現状のように二重に守られたレコード業界では、そのようなコンテンツが産みえると思えません。

ここまで書いて、昨日の疲れのためかいつもの安楽椅子に腰掛けて休んだとたんに寝てしまい、目が覚めたら夕方6時だった……_| ̄|○
疲れていたのは知っていたのだから、長文書かないで「現行の改正著作権法に反対します」だとか、その程度のひとことで良かったのだ、コメントしないぐらいなら。あんまりネット上に表沙汰にしたくないことなんだが、反省の意味を込めて掲載します。ごめんなさい、俺。