日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

勝手にアブストラクトな名演奏"Lexikon-Sonate"

hirofmix2005-01-17

最近またちょくちょくフリーのソフトを落として遊んでいるんだけど、今回はちょっと秀逸なソフトを見つけてしまった。"Lexikon-Sonate"というソフトだ。このソフトは、ユーザがソフトに表示された音楽用語を選ぶと、勝手にその用語に沿った雰囲気のピアノを自動的に演奏するというものだ。だからメロディはランダムに生成されるものなのだが、そのメロディがなかなか聴かせてしまう。どうもこのソフトの作者は現代音楽家らしい、なるほどそういう感じ曲である。夜8時近くのNHK-FMなんか聴いてると、ちょっとこんな感じの曲が流れていたりします。
このソフトを知ったのは"TidBITS 日本語版"なんだけど、その中で紹介者はこう云っている。「私がコンピュータで仕事をしているときは、私は話し声でも音楽でもない音がほしくなる。それを解決するのがランダムノイズだ」「ここでランダムノイズといっているのは、どこへも行かず、何のパターンも感じられない音で、静かで、心地よく、出しゃばらない音だ」この気分、何となくわかりますね。でも彼にとって難点なのは「その出力が音楽的にきわだって魅力的だという、まさにそのことが、それを潜在意識のバックグラウンドとして使いたいという目的には不利に働く。私はそれを聴きたくなってしまうのだ」