日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

15年前の28型テレビが我が家に来た

hirofmix2005-11-24

前回お伝えしたとおり、15年前の28型テレビが我が家にやって来た。
アンテナの受口が今までのものと違って、今はNHKNHK教育北海道テレビテレビ朝日系)の三局しか見られない。15年前の品にしては映りもそう悪くないし、たまたま手持ちのビデオデッキがテレビと同じシャープ製だったため、ビデオのリモコンをテレビにも使えるのは運が良かった。
とりあえずビデオを繋いで「パトレイバー」映画版第一作と「ルパン三世カリオストロの城」をちゃらっと見る。ちゃらっとなんて言う内にどんどん時間が過ぎていく。恐るべし大画面である。今朝も起きた途端にテレビを入れて、そのまま一時間近くテレビを見ながらうとうとしてしまった。つかこうへいではないが「テレビを見ると馬鹿になる」と俺は固く信じているので、十分気をつけなくてはならない。
しかしこうなると待ち遠しいのは管理人タカボン氏が勤める、道東道北のオーディオ&ビジュアルライフをリードする北見市常磐町「http://www.h3.dion.ne.jp/~yamaden7/」様に依頼した激安5.1chシステムの件である。そもそも物色した「100万ボルト」で買い揃えればいいものを、商品知識がないばかりに購入を決めかねて、ヤマデンへと行ったのが運の尽きだった。
店頭にあったPioneer製の激安ユニヴァーサルプレーヤーと、近く納品されるというヤマハの中古AVアンプを選んだまでは良かったが、残りのスピーカーなど安物でいい、セット5万円の激安システムでいいんだからと防御線を張る俺に、憐れみのまなざしの後セット14万円のボーズのホームシアターシステムを聴かせた山本店長の罪は重い。おかげで帰宅後にはスピーカーの値段を検討せざるを得ず、結果として無理難題な注文を認めた依頼メールを送ることとなってしまった。返事が待ち遠しい。何せ俺としては今年中に「人狼」を5.1chで見たいのだ。山本店長様管理人タカボン様、どうぞ独身四十男のはかない願いを叶えていただきたい。
ところで同じ日にベスト電器EPSON PM-A700という旧機種になるプリンタ複合機を買ったのだが、こちらが現品処分+お持ち帰り割引で何と9,800円。恐ろしきは電化製品の投げ売りである。

懐かしい話

*「http://www.ansible.jp/interview_01.html
はてなダイアリーに「海難記」を掲載している仲俣暁生氏と雑誌ニュータイプの矢野編集長の対談である。80年代に若い時間を費やした者たち、ようするに自分と同世代の会話を読みながら、俺はきっと当時こういった会話をしたかったのだろうし、今もしたいんだろうな、と思いながら懐かしい気持ちとなった。
この対談の中心的な話題となっているのは橋本治なのだが、読みながら思い出していたのは呉智英のことだった。
80年代当時、今何と云えばいいのか知らないが「ニューアカブーム」というのがあって、浅田彰中沢新一蓮實重彦柄谷行人などが書いた難解な思想書等がもてはやされた。けれどもそれらの言葉を理解出来たのはそう多くはない人たちであって、彼らの言葉を読み、また読もうとした者たちの内、おそらくは少なくない数の若者は、やはり彼らの言葉から「人生」の意味や意義を探そうとしていたと思う。けれども、そういった「痛い」問いかけに応えてくれたのは、彼らではなく、橋本治呉智英だったと思う。
思想家としての橋本治とその影響を述べるのなら、個人的には呉智英とその影響もまた話してほしい(例えば浅羽通明大月隆寛小谷野敦宮崎哲弥坪内祐三などは呉智英の影響圏にいるものと思われる)、というのがこの対談を懐かしく読み終えた、もう若いとは云えない人間からの一言である。