日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

名前のない青空

 黄金週間後半の折り返し点を曲がった日曜日、オホーツク海側のこの町もようやく晴れた。先週からの連休前半から「忘れる気でいるんでしょ、そうはさせないんだから」と恨みがましく、春五月の天候は冬のそれに逆戻り、ほんの昨日まで道路は雨雪で黒く濡れていた。
 そして今日はようやくの青空で、それでも朝のこの時間では窓ガラスの陽射しにも暖はなく、買い物にでも出かけるだろう子どもたちの話し声も聞こえない。青空の底で、日曜日はひざをかかえて肌寒さを耐えている。
 手持ちのネタも感傷も何もないこんな一日は「名称未設定」と題してもいい、だのに雑事だけはひしめいている。幸せになりたい。では、行ってきます。