日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

被害者みたいな言い方は、もう止めにしましょう

 前にTwitterにも書いたのですが、自民党党首にして我が国の首相である安倍総理憲法改正の際によく口にされる「戦勝国アメリカによる押し付け憲法」って言い方は、格好悪いから止めた方がいいのに、とわたしなんかは思っています。
 そりゃあ、占領下で作られた憲法だもの「押し付け」に決まっていますが、押し付けのない占領軍なんてありません。これ即ち、我が国が敗れたが故の結果であります。何だか忘れられているような気がしてくるので書きますが日本はアメリカと戦争をして負けたのです。日本が一方的にアメリカに侵略された「被害者」でもあるかのように、現憲法を「押し付けられた」などと宣うのは如何なものでしょう。それとも「侵略の定義は国際的に定まっていない」が故に我が国は「被害者」なのだ、というお考えなのでしょうか。
 あの決定的な敗戦、そして軍備放棄を命令し「アジアのスイスたれ」と強制したのはアメリカであり、その舌の根も乾かぬ内に日本の共産化を恐れ再軍備を求めたのもアメリカであります。当時の政府自民党は、戦勝国アメリカのこのような無茶ぶりに応えつつ、日米安保によって軽減された軍事費を経済活動その他にあててきました。そして朝鮮戦争による特需を起爆剤として、我が国は世界も羨む経済成長を遂げました。この歴史のどこに「被害者」としての歴史があるのでしょう。
 現在の政府与党である自民党は、この歴史を担う第一の政党でありましょう(共産党には担えません)。また安倍首相は、政治家としての血筋からいっても、この「押し付けられた」憲法を冠した戦後日本の歴史を担うに相応しい方です。なればこそ、今更「押し付けられた」などとは申されず、あの決定的な敗戦からはじまった我が国の戦後の歴史、その栄光と悲惨を担われるご決意をなされ(そして公僕たるS氏は職場のデスクのまどか☆マギカのカレンダーを引き出しにでも仕舞われ)、さらなるご活躍を期待する次第であります。「李下に冠を正さず」と言います、こんなご時世迷彩服着て戦車乗ってる場合じゃないだろよ。