日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

メラニン色素

「それがメラニン色素」「ああ…ジャガイモがこういう色になったの見たことあるわ」「中学校の実験」「美味しいわぁ、メラニン色素」「何か作る?」「十分すぎるけど」「何か食べようかな」「知ってる? 食べると太るんだよ」「腹立つ。あんたに言われたくないわ」
 静かな雨の降る夜だった。窓を開けていても雨音も聞こえない、油炒めの音の方が雨音に聞こえるような、そんな夜だった。まだ降っているのかな、とぼくは口にした。降ってるんじゃない? と彼女は言った。それからまた遅くまでおしゃべりをした。懐かしい気持ちに満たされたのを、今もおぼえている。
 The Beatlesの「Live at the BBC」はオリジナル曲カヴァー曲とも名曲の宝庫だが、これほど夜の似合う「会ったとたんにひと目惚れ(原曲はTeddy Bears)」はまだ聞いたことがない。元々邦題からは想像できないバラードソングだが、ボーカルのジョンは原曲の歌詞にあるhimをherに変え、二番目の"I'll bling love to him"を"I'll make love to her"に変更して意味合いを強めている。
 花を添えるとしたら、こんな曲を。

To know her is to love her/会ったとたんにひと目惚れ

To know, know, know her is to love, love, love her
Just to see her smile, makes my life worthwhile
To know, know, know her is to love, love, love her
And I do
 彼女を知ったとたんに恋をした
 彼女の笑顔を見た瞬間、ぼくの人生はかけがえのないものに変わった
 会ったとたんに恋をした これからも
I'll be good to her, I'll make love to her
Everyone says there'll come a day when I'll walk alongside of her
Yes, just to know her is to love, love, love her
And I do
 彼女にふさわしい人になるよ、いつか彼女と愛し合うんだ
 彼女と並んで歩けるような日が来るさ、ってみんなが言うよ
 そう、会ったとたんにひと目惚れ、ぼくはずっと
Why can't she see, how blind can she be
Someday she'll see that she was meant for me
 どうして彼女にはわからないのだろう、どんなに盲目なんだろう
 いつの日か彼女も知るだろう、ぼくにとって彼女がどんな意味を持つのかね
To know, know, know her is to love, love, love her
Just to see her smile, makes my life worthwhile
To know, know, know her is to love, love, love her
And I do
 彼女を知ったとたんに恋をした
 彼女の笑顔を見た瞬間、ぼくの人生はかけがえのないものに変わった
 会ったとたんに恋をした これからも
Why can't she see, how blind can she be
Someday she'll see that she was meant for me
 どうしてわからないのだろう、どんなに盲ているんだろう
 いつの日か彼女もわかってくれる、彼女がぼくにとってどんな意味を持つのかを
To know, know, know her is to love, love, love her
Just to see her smile, makes my life worthwhile
To know, know, know her is to love, love, love her
And I do
 彼女を知ったとたんに恋をした
 彼女の笑顔を見た時から、ぼくの人生はかけがえのないものに変わったんだ
 会ったとたんに恋をしたのさ これからもずっと、ずっと、ずっと…