日曜日の食卓で

とりとめなのない話が書かれていると思います

ニュークリア「ずっとウソだった」フェス




この国を歩けば、原発が54基
教科書もCMも言ってたよ、安全です。


俺たちを騙して、言い訳は「想定外」
懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。


ずっとウソだったんだぜ
やっぱ、ばれてしまったな
ホント、ウソだったんだぜ
原子力は安全です。


ずっとウソだったんだぜ
ほうれん草食いてえな
ホント、ウソだったんだぜ
気づいてたろ、この事態。


風に舞う放射能はもう止められない
何人が被爆すれば気がついてくれるの?
この国の政府。


この街を離れて、うまい水見つけたかい?
教えてよ! やっぱいいや…
もうどこも逃げ場はない。


ずっとクソだったんだぜ
東電も、北電も、中電も、九電も
もう夢ばかり見てないけど、


ずっと、クソだったんだぜ
それでも続ける気だ


ホント、クソだったんだぜ
何かがしたいこの気持ち


ずっと、ウソだったんだぜ
ホント、クソだったんだぜ

 ロックの醍醐味のひとつは、歌を歌う側も聞く側も「ザマァねぇぜ」と誰彼なく悪態をつくその快感を味わうこと、後先なく「言いたいことは言ってやるぜ」と身もふたもなくほざく快感を味わうことである。佐野元春だってこう歌っている。「思いのたけ奴らの悪口をたたけよ、言葉に税はかからない(「月と専制君主」より)」と。
 なのだからこの曲が東京電力その他関係各位による原子力行政への批判なのは勿論だがそればかりではない。それだけの曲ならばこの「この街を離れて、うまい水見つけたかい?」なんて歌詞はアハハハハひどすぎるし「ほうれん草食いてえな」「風に舞う放射能はもう止められない」なんてのも風評被害が増すのでは? とまぁ不穏当と言えなくもない。そんな風に、いつかこの祭が終わってからどこかの誰かが「批判」するような気がするからこうして書いたけれど、思うに斉藤和義がやりたかったのは「ずっとウソだったんだぜ」という言葉をアイツらにぶつけることだけである。正当な批判など犬に食わせろ、てなものである。
 だから今は何も思い煩うことなくこの曲を、この映像をネット中に拡散させてアイツらにひと泡吹かせてやろう、何せ、ロックなんだからさ。勿論先人に敬意を表して。*1

*1:誰もが彼の人をレノンの如き聖人に仕立てあげたいやふだ(4/11追記)。